ITIクリニックを受講して
院長 中島和敏
伝統ある美しい街ベルン
さる8月16日[月]から20日[金]まで、スイスの首都ベルンで開催されたITIインプラントの上級者向け講習会を受講してきました。
この講習会は世界各国の第一線でインプラント治療を行う歯科が対象で、今年度より年4回の予定で開かれています。第1回目は4月にイギリス、スイス、中東諸国の歯科医を対象として開かれ、第2回の8月は我々日本の歯科医が対象でした。
日本からは20名が参加し、なかには歯周病の講師として有名な先生もおられて、非常にレベルの高い活発な質疑応答が行われました。私はスイスは初めてなので、伝統的な街並みと自然の豊かさに感動しました。月曜から金曜日までかなりハードなスケジュールだと聞いていたので、日曜日のオプショナルセミナーはキャンセルし、1日だけ観光をしてまいりました。
ベルンは「世界文化遺産」としてユネスコの指定を受けている、伝統ある美しい町です。旧市街地は大きく迂回して流れるアーレ川の内側に位置し、様々なモチーフを題材とした11の噴水や大時計台、摩天楼のような大寺院等、まさに中世の雰囲気を残した落ち着きのある都市です。もう少し観光をしたかったのですが、スケジュールの関係で断念せざるを得ませんでした。
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密度の濃い五日間の講習
ベルン大学歯学部を会場に、いよいよ講習の始まりです。朝8時から夜7時すぎまで続いた講習会はかなりしんどいものでした。初日は基礎的な話が多く、ITlインプラントの発展の経緯及び歴史について、そして組織学的にインプラントと生体がどのような結合様式になっているのか。
それから診断、治療計画等話が主なものでした。タ方になると、担当の教授から宿題が提示されます。その宿題とはある患者の診査資料が渡され、どのような治療計画がたてられるかというもので、我々はホテルに帰ってから1〜2時間ほどその問題について討論することになります。午後6時からは日本の先生方が持ってこられた症例が1人20〜30分ずつ、3〜4人から報告され、それに対して教授からのコメントをいただいてその日の講習が終了となります。
日ごろ発表慣れしている先生方にもかかわらず、やはり世界でも著名な講師陣の前、どなたもかなり緊張したご様子だったのが印象的でした。かくして5日間にわたる講習会の幕は切って落とされた訳であります。タ食は川沿いにあるドイツ科理のレストランで取りました。この日は7時30分に講習が終了したので1時間ほど観光がてら街を散策しレストランまで歩いて行きました。スイスは午後8時過ぎまで外は明るく散策も可能なわけであります。
疲れていましたが、この店のドイツ料理はとても美味しく、ドイツビールを片手にこの講習会に参加された先生方と楽しい一時を過ごすとともに、少しずつ親交を深めることが出来ました。
感動したブーザー先生の手術
火、水、木曜日の午前にインプラントのライプオペがあり、我々は3グループに分かれて手術を見学しました。手術は3日間で8症例行われ、3名の教授が担当されました。印象的で、とても参考になったのは、やはりこの世界では定評のあるプーザー先生の手術でした。
ブーザ一先生はインプラント治療の世界においてはりーダー的存在で、常に先駆的で、その手術術式は脚光を浴び、高い評価を受けております。我々は講習会のスライドや本、そして数少ないビデオでしかプーザー先生の手術を垣間見ることは出来ませんでしたが、こうして間近に手術を見学できて非常な感動を受けました。とともに日常の治療でも参考になることがたくさんあり、この講習会の中で一番大きな収穫だったように思います。
紙面の関係でこの続きは次号に引き経ぎたいと思いますが、今回の講習会でもう一つ大きな収穫がありました。それはlTIインプラント認定医の資格を取得できたことであり、このことをまず昔さんにご報告してITIクリニックの第一報とさせていただきます。