歯の健康を保つには

院長 中島和敏

 当医院は今年の6月9日で15周年を迎えました。そして、先日開院15周年記念の講演会と祝賀会を盛会のうちに終了することが出来ました。つい5年前に10周年をやったばかりなのに、よくやるねといったところでしょうか。しかし、そこはやはりそれなりに熱き思いがあるわけです。

私は今開業して15年、歯科医師になってから20年、丁度析り返し地点にさしかかろうとしているところだと思います。この間患者の皆さんに良質の治療を提供出来る様、多くの講習会に参加したり、勉強会を運営してきました。そして、今ではほぼ患者さんの要望に応えられるような診療体制を整えることが出来ました。特にこの7〜8年は自分でもよくやるよと思うくらい、最新歯科治療の最前線に身をおき、多くの事を吸収してまいりました。

 5年前の10周年の時は、理想の治療を提供したいと、診療システムを変えてそれが軌道にのってきたときの行事でした。それから5年たった今、一生懸命で治療し良い状態になった患者さんもかなり増えてまいりました。当然これらの患者さんは当院に来られた時はひどい状態で、多くの人は歯周病あるいは虫歯で歯を失い、噛み合わせがうまくいかず食事もよく出来ない状態で来院されました。当然残っている歯もかなりダメージを受けており、残り半分もあと1〜2年で抜けてしまうような状混の患者さんが多数でした。  

 昔ながらの治療方針でいったら、その状況を改善する事は困難であり、ただ入れ歯を入れ、次に抜け落ちた所を修理するぐらいが通常の治療手段でした。しかし、今日の近代歯科医療においては、これらの患者さんの望みをかなえる事が出来るように発展してきました。出来る眼り自分の歯を残したい、また、美味しく何でもバリバリ噛みたいと希望され、その為には時間も費用もお口の健康を保つためにかけても良いと云われる患者さんにとってはすぱらしい出来事といっても過言ではないとおもいます。



開院15周年を迎えて 「診療室を改築し、手術室を新設」

 ここでの最大功労賞としては何と云っても歯科インプラント治療法の確立に尽きると思います。もちろん院内だより等で何度も述べているとおり、ただインプラントを植えればいいわけではありません。その時の残った歯の状態が悪けれぱ、その歯を長く残す事は出来ませんし、また、口の中が汚れた状態では、インプラントの周りの歯周病になってしまいます。

当然、歯周病や虫歯の原因である細菌を出来るだけ取り除く事が必要であり、しっかりとしたプラークコントロールをし、必要に応じ歯石を取り除く治療を受け、その上で残った歯に負担がかからず、良い状態が保てるような配慮をした設計が必要になってくるわけです。  

 こうして、治療が終わり良い状態になるわけですが、この後の定期検診が良い状態を保つには非常に重要となります。ともすると治療後は調子がいいので定期検診のハガキを出しても6〜7割の方は来院されません。それでもしっかりと手入れがなされていればいいのですが、やはりプロの目から見ると間題が多いのが現状です。

 私が一生懸命治療した患者さんの中にはしばらく来院されずにどうしたのかと気になる患者さんもいるわけで、今年になって3〜4年ぷりに来られた患者さんを診察したところ、心配していたとおり、インプラントの周りの骨がごっそり溶けてしまった方がいました。非常に残念で仕方ありませんでした。もう少し早く定期検診を受けてくれたら、打つ手はいくらでもあり、もっと早く良い状態を保てたのにと。私が限られた時間の中で患者さんに説明してきた事が通じなかったのかとの思いも持ちました。そんな事もあって、やはり時間を取って「歯の健康を保つには」というタイトルで講演をしなければと思ったのも15周年記念事業を行おうと決意した理由の一つです。

そういった経緯で6月8日に81名の患者さん、友人、関係者の参加をいただき記念講演と、祝賀会をとり行った次第です。また、これを契機に診療室の改築、手術室の新設を行いました。いままで、診療室には診療台が5台あり効率的で動きやすかったのですが、患者さんの立場から見るとプうイバシーに対する配慮が充分でなかったのではないかと以前から気になっていました。やはり、患者さんの自線を大切にすべきであると思い、診療台を5台から4台に減らしてパテーションで間仕切りを行い、診療台も新規に購入しました。そして、昔からの念願である手術室も新設する事が出来ました。

このところインプラント治療を希望される方が随分と増えており、より良い環境のもとでこれらの処置を行う事が出来るようになりました。今までを振り返えると、多くの事を吸収しようとかなりのハードスケジュールでやってきた様に思います。

その結果として多くの患者さんから、中島歯科医院を高く評価して頂いていますが、忙しさのあまり院内の偶々まで目が行き届かなかったり、充分な情報を提供しきれなかったりした事も事実だと反省しております。 この15周年をひとつの契機として、これらの事もより一層充実させ自分の理想とする診療によりいっそう励みたいと考えております。


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