ITIワールドシンポジュームに参加して

院長 中島和敏

今年の春から秋にかけてハーバード大学歯学部の主催する講習会を受講しました。春と夏2回は日本での講義を受け、10月18日から21日までボストンにあるハーバード大学歯学部で最終講義を受けてきました。ボストンでの講義内容はインプラント治療の最新のトピック、日本からの受講生による症例報告、手術見学などでした。名門ハーバード大学の講義を受けられただけでも有意義な経験でありましたが、私の目標は症例報告でベスト症例賞を獲得することでした。

日本から参加した14名の先生方全員、各自が治療した症例を報告し、誰が一番すばらしい治療を行ったか教授が診査し表彰するというものです。当然優勝をねらって準備してまいりましたが、残念ながら2位という結果でした。

仲間から励ましやねぎらいの言葉をかけてもらいましたがなんとも複雑な気持ちでした。しかし、振り返ってみるとすばらしいボストンの街並みや、ハーバード大学での講義に参加できたことは私にとってやはり貴重な経験であり思い出の一こまでもあり、これを踏み台にもう一歩前進したように思うこの頃となりました。

今回、あまり観光する時間がありませんでしたが、市内観光や、ボストン美術館を見てきました。丁度滞在中にベースボールのシリーズ優勝戦がボストンで開催され、街中はかなり熱気をおびていました。対戦カードはニューヨークヤンキーズ対ボストンレッドソックス戦で我々としては松井の活躍に拍手を送りたいところでしたが、そこは敵地で声援でも送ろうものなら袋叩きにでも会いそうな雰囲気だったので静かにしておりました。結果は皆さんもご存知のとおり85年間のベーブルースの呪縛を破りレッドソックスが優勝しました。街中大騒ぎとなり歴史的瞬間に居合わせたような気がしました。ボストンはアメリカ独立の舞台となった街であり、ヨーロッパのたたずまいを漂わせる伝統的な街並みで落ち着いた雰囲気の都市で、また学問芸術の町でもあります。このような素敵な街で、短期の滞在でありましたが有意義なひと時を過ごしてまいりました。

第一期インプラントセミナーの開催

去年から今年にかけて桐生シルクホールでインプラントセミナーが開催されています。
今日の歯科治療においてインプラント治療は欠かすことの出来ないすばらしい治療法として重要な位置を占め、患者さんの希望も増えると同時に、この治療法を提供する歯科医師も増えてまいりました。しかし、このインプラント治療は、歯科全般の知識と技術を習得したうえで行わないと、良好な結果に結びつかず、さらにインプラント治療の最新で最良の知識や技術の習得が必要になってまいります。

日本でもインプラントに関する講習会もかなり増え、その情報をもとに日常臨床に取り入れている先生方も見受けられるようになりましたが、充分でない感もいまだにあります。このような状況の中、私も日本を始めインプラント先進国で開催される講習会等で多くの知識や技術を習得し患者の皆さんに良質な治療を提供してまいりました。

また、インプラント治療を始めてから10年が経ち、この間おおよそ750本あまりのインプラント治療を行ってきました。これらの貴重な経験を地元である北関東の先生方に教え、指導するのも私の役割のひとつであると最近つくづく思うようになりました。このような中インプラント治療を中心に指導を仰ぎたいという中堅、若手の先生方の申し出もあり、今回このような形でインプラントセミナーを開催することになりました。月に一回の割合で全6回のセミナーを予定しています。

セミナーの準備をするのにかなりの時間と労力を必要とし、何かと忙しい毎日にもかかわらず、このようにまた仕事を増やし自分を追い詰めてしまう性格にほとほとあきれているところですが、何とかこの趣旨をつらぬいて行きたいと思います。

現在このセミナーの受講者は21名の先生方ですが、東京からも2名の先生が参加されみな熱心に受講しております。また、時期をみてその様子など、報告したいと思っております。



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