10年をふりかえって
当院は1996年6月9日でまる10年がたち、先日開院10周年記念の講演会と祝賀会を盛会のうちに終了することができました。一開業医でありながらよくそこまでやるね、というのが一般的な見方だと思いますが、やはりそこは10年間、自分のなした仕事に対する思い入れがあったわけです。
開業当初より理想の歯科治療を実践しようと努力してきたわけですが、経営の問題、スタッフの問題、患者の歯に対する認識の問題があって、なかなか理想に近づくのは簡単な道のりではありませんでした。しかし、3年ほど前より、「歯の健康を保つには」という原点にたちかえった時、理想の歯科治療が一歩一歩身近なものになってきました。理想の歯科治療を実践するためには、経営的に不利になることもあえて覚悟しながら、歯の健康を保つためには何が必要かを患者に理解してもらい、スタッフの充実と共に歯ブラシ指導に力をいれ、それを診療所の診療システムにくみ込みながら、歯の健康管理をしていくという作業に力を注ぎました。
そういう努力をしているうちに多くの患者さんの理解が得られ、私が今まで蓄積してきた知識や、治療技術を発揮できる機会もふえてきました。そうするとまたそれが患者さんの歯の健康を保つのに役立っているという実感を患者さんも我々も感じるようになったわけです。
このように患者さんの歯に対する認識の高まり、スタッフの充実、そして最新最良の知識と技術を発揮する機会が増えてきたこのような折りに10周年を迎えることができたのは、非常に幸せなことだと思います。 |