早朝の治療計画検討会
毎日出された宿題〔治療計画〕に対しての検討会は朝一番に行われます。それぞれの担当教授により、考え方の違いはあるものの、抜歯する歯、保存する歯、インプラントを植立する位置等、基本的な考え方は我々日本の治療方針と共通するものがあり、少しでも予知性の少ない歯は抜歯してしまう米国との違いを再確認するような内容でした。
ディナーパーティー
水曜の夜はディナーパーティーが開催され、スイスの講師陣、メーカー、そして我々日本からの受講生全員が集って盛大に行われました。だんだん打ち解けてくるうちに、撮影会かと錯覚するようにあちこちで講師を囲んでの記念撮影が行われ、くつろいだ雰囲気の中、いろいろな論議に花が咲き楽しい一時を過ごすことが出きました。英語力のいま一歩及ばない私は、いつもこのような場面にでくわすと引っ込み思案になりがちで、もっと英語力をつけようと張り切って帰って来るのですが、その進展度は亀と競走しているがごとくで、遅々とした歩みにいつも地団太を踏む恩いにかられております。
いよいよ私が症倒報告
木曜日の夕方に私の症例報告の番が回ってまいりました。タイトルは「骨造成と矯正を行ったインプラント治療」で、10分ほど発表しました。コメンテーターはBelser教授がなさり、私の発表にたいしては、治療方針、治療ともしっかりしており、非常に良い症例報告でしたとのコメントをいただきました。また、同僚の先生方からもお褒めの言葉をかけてもらい、ほっと肩の荷をおろすことが出来ました。金曜日はBuser教授、Belser教授の貴重な講義があり、その後5日間の講習会の総括と我々が待ちに待ったITIインプラント認定医の証書の授与式が行われ、ベルンでの講習会は無事終了しました。
目をみはるインインプラント治療の発展
こうした5日間の講習会を通して感じたことは、ここ数年インプラント治療の発展には目をみはるものがあり、予知性の向上、審美性の回復等、ほとんど天然歯と同じように扱っても問題ないところまで到達したこと、場合によっては天然歯以上に優れた点をもつまでになったことであります。これらは先駆者たちのたゆまぬ努力と研究の成果であり、とりわけ、ITIの中心メンバーである今回の講師たちのようなすばらしい先生方の研究および長期にわたる臨床治験の結果をもとに、より良い製品、技術、知識を我々臨床医に提供してくれるシステムの恩恵によるものであり、その中から我々は患者さんにあったベストな治療が行えるわけであります。このように、私自身すぱらしい多くの研究者たちのそろったITIインプラントと出会えた事は幸運であり、こうしたITIのトップメンバーの指導を仰ぎながら、日常臨床でその技術、知識を発揮できることはとても幸せなことと考えております。そして、今回この講習会に参加された先生方と親交を深められたことと同時に、良きライバルとして日本を舞台に切瑳琢磨しながら、患者さんに最高の治療を提供したいと思って帰国の途につきました。 |