2005 ITIワールドシンポジュームに参加して
今年の6月18日-20日までドイツのミュウヘンで開催されたITIシンポジュウム(インプラント治療の国際的学会)に参加してまいりました。この学会には世界中から3000人以上の歯科医師や研究者たちが参加し盛大な会でした。
インプラント治療の発展は目覚しいものがあり、このことは機会のあるたびにお話してきたと思います。その中で今回のシンポジュウムのトピックとしては治療期間がかなり短縮されたインプラントが開発され欧米では発売された事です(日本では来年は発売予定)。この治療期間の短縮は患者さんをはじめ我々歯科医の多くも望んできた事でした。
10年ほど前まではそのメーカーにもよりますが、インプラントと骨が結合(治癒)するには3-6ヶ月ほどかかり歯が入るまで随分とまたされたものでした。その後私が使用しているストローマンインプラントは6年ほど前に治癒期間が1.5ヶ月-3ヶ月に短縮されました。そして今回3-4週でインプラントと骨が結合し治癒期間がますます短縮され、患者さんにますます多くの恩恵をもたらすものと確信しています。
インプラント治療は歯科治療のなかでもとても有効な治療法でありますが、以前は治療期間が長かったり、コストがかなり高くついたりして普及するのに少し時間が掛かりましたが、このようにインプラント治療がより使い勝手の良い、そして身近な治療法としてますます発展する経過をみていくと、これからの十数年間は加速的に普及するものと思います。
その他のトピックとしてはやはりインプラントの審美的な治療法が挙げられます。今までも歯が1本抜けているような状態でしたらほぼ自分の歯と判らないくらいに調和のとれたインプラント治療が可能でしたが、連続して複数本歯が抜けている場合は、自然の歯並びと比べると歯肉の形や調和がとれにくく、歯と歯の間に隙間などができてしまうなど完璧に審美性を回復するのは難しいものでした。この辺を改良しようと新しい形態のインプラントなどが開発され現在この研究が進行中です。もう少し経つとこの問題も解決されてくると思います。
他にも色々なトピックがありましたがその辺はまた機会があるときにお話したいと思います。
学術的なことではないのですが、この学会ドイツで開催されただけあり昼食の時飲み物としてドイツビールが振舞われました。参加者の2~3割の人が昼からビールを飲んでいる光景は少し奇妙な感じがありましたが、私も午後のシンポジュウムに差し障りの無い程度に美味しく頂きました。丁度その頃国会の会議中に赤ら顔の議員がいて問題になっていたみたいですが、国柄のせいなのでしょうか?
今回シンポジュウムに参加して様々な情報を持ち帰る事が出来たのと、参加ついでにミュウヘンとウィーンの街並みを少し観光する事ができ充実したひと時を過ごす事が出来ました。 |