開院30周年記念講演・祝賀会を開催させて頂きました
当医院は2016年の6月9日で開業30周年を迎えました。そこで、当医院においてインプラント治療後に長年メインテナンスで通院されている方を対象に、6月4日、桐生プリオパレスにて開業30周年の記念講演ならびに祝賀会を開催しました。
参加者は、インプラント治療後のメインテナンスに通院されている患者さんの他、院長主催のセミナーを受講された歯科医や歯科技工士、歯科材料の業者の方やスタッフの家族含め120名を超え、盛会のうちに終了いたしました。
当日は、まず院長より、「お口の健康を守るために—歯周病とインプラント治療—」と題し、約40分間の記念講演が行われました。開業以来30年の間に、医療技術・知識を向上させ、治療レベルをあげるため、院長が勉強してきたことや参加してきたセミナー等が当時の写真を交えながら紹介されました。その内容は1981年の開業以前にまで遡り大学病院勤務時代に口腔外科を学び、86年に開業してからも義歯や矯正の勉強のため講習会などに参加しことに始まり、その後90年代に入り、インプラント治療の勉強のために海外まで足をのばし様々なセミナーに参加したことや、歯周病治療の講習会に通ったことなどが紹介されました。
この90年代前半に、中島歯科の今後の方向性を決める、また院長自身の歯科治療のスタンスを変えるきっかけとなったのがインプラント治療と歯周病治療でした。それまでの虫歯があれば治す、歯石があれば除去するという対象療法的な方法で取り組んでいた診療に疑問を感じ、「早期発見・早期治療」ではなく「早期発見・早期指導・早期治療」のといった治療医学から予防医学の必要性、なぜ歯周病になってしまうのか、この根本となる原因や治療法を患者さんに理解していただくことで対症療法から原因療法へと、歯周病を克服するための診療システムを確立するに至り、1993年より 臨床に導入しはじめました。
また同年よりインプ ラント治療を開始し、以後年2~3回の海外研修 を含む、様々な講習会。セミナーに参加し、インプラント治療の知識、技術を研鑚し、国際的なインプラント学術団体ITI(国際インプラント・再生医療学学会)においてフェロー(日本支部指導医・理事)に就任。その臨床における成果は 23年間に約3000本ものインプラントの埋入と、10年 累積生存率97.2%という実績を積み上げ、そして現在では、その経験により講習会などで他の歯科医に指導する立場を担うまでにいたりました。
2000年代に入り、CAD/CAMシステムや歯科用CT、歯科顕微鏡などの最新の高度医療機器を導入することで、より確実な診断、治療を行えるようになったことが紹介され、最後に、長期にお口の健康を維持するには、もちろん良い歯科医院を選ぶことと、患者さん自身の日頃の管理と定期検診を行うことが重要であることを力説し、記念講演は終了しました。
今後も中島歯科医院は院長のもと、医院スタッフ一同、より一層のスキルアップを目指していくこと、そしてそれを患者さん一人一人のお口の健康を保つために還元できればと考えております。 最後になりましたが、お忙しい中、ご出席して いいただきました方々に心より感謝申し上げます。
院長 中島明敏
